Surface Pro3用WintabドライバはN-trig以外でも使える! TabletPC APIをWintabに変換する汎用ドライバだった


タブレットPC関連の記事を書こうと色々調べていたら、興味深い記載を見つけました。ASUS TransBook T300 Chi(Synapticsペン)でSurface Pro3用Wintabドライバが使えるというものです。

何じゃそりゃーと思ったのですが、一つの可能性に思い当たりました。Surface Pro3用Wintabドライバは、TabletPC APIを変換するだけのものであり、機種には依存しないのではないかと。

というわけで、色んな機種で実験してみました。

結論からいうと描けます

記事タイトルにも書いてるし伏せることでもないので先に書いてしまうと、N-trigペン以外のワコムペンでも動作しました。実験の結果を以下に記載しておきます。

前提など

お絵描きソフトのペン入力には、Wintab APIとTabletPC APIという2つの形式があります。CLIP STUDIO PAINTやSAI2進捗報告版など最近のソフトはTabletPC APIにも対応しているのですが、Photoshop(CS6以前)やSAI(Ver.1.x)などはWintab APIにしか対応していません。

筆圧ペンはいずれもドライバを入れないとTabletPC APIにしか対応しません。Surface Pro3用Wintabドライバは、Surface Pro3/Pro4やSurface 3などに搭載されているN-trigペンを使う際にWintab APIで描けるようにするものです。これを入れないと、ペンで描いてるのにマウスで描いたような線になります。

ワコムのペンも、ワコム用のWintabドライバをインストールしないと同様の動作となるので、今回はそれを利用して実験します。Wacom Wintabドライバをアンインストールした状態で、Microsoft Wintab x32/x64をインストールします。ペイントソフトはSAIを使用します。

実験①:東芝 dynabook Tab S68(ワコムAES)

OSが32bitなので、Microsoft Wintab x32を使用します。

描けた。

SAIではmisc.iniの「マウスイベントの制御をWinTabに任せる」設定をしないとプルダウンメニューがペンで開けなかったり、描画色の入れ替えなどがクリックしづらいのですが、この設定をするとペンの入り部分がキャンセルされるような動作をするので描きづらいです(PCの処理速度の問題?)。しかし、上記設定をしなければ普通に描けます。

実験②:ASUS VivoTab Note 8(ワコムEMR:Feel IT)

OSが32bitなので、Microsoft Wintab x32を使用します。※Windows10にアップグレード済み

描けた。

実験③:Wacom Cintiq Companion(ワコムEMR:プロペン)

Cintiq Companionでは、ワコムタブレットをアンインストールした時点からペンの座標がマウスモードとなってしまい、絶対座標ではなく相対座標でカーソルが動きます。そういえばCintiqってそうでしたね。

ペンとして認識されていないので、Microsoft Wintab x64をインストールしても変化なし。

これにより何が起こるか

実験の結果、Cintiq Companion以外は使えました。もともとのSynapticsペンで動くという情報を含めると、専用ドライバをインストールしないと動かないペン以外なら何でも動くっぽいです。

記事タイトルでTabletPC APIを変換する汎用ドライバだった、と断定してしまったものの、実際そのように動作しているのかは分かりません。しかし、動作を見る限りそうとしか思えません。

今ある筆圧対応ペンでTabletPC APIに対応しないものはない(よね?)ので、Cintiq以外のあらゆる機種で使えると言って差し支えないでしょう。また、ワコムの電磁誘導ペンでは発売当初ドライバが対応しないためインストールできないといった事態が起こることがありますが、そうしたときもほぼほぼ問題なく使えるということです。すごいですね。これは革命ですよ。ドライバやペイントソフトを気にすることなく機種を選ぶことができるようになったってことですよ。Microsoftとんでもねえな。ありがとうございます。

Microsoft Wintabのダウンロードは Microsoft ダウンロード センター から。