【レビュー】Surface Proで絵を描く(Surface Pro2 対応)


Surface ProはRTと違い、CPUにCore i5を採用し、x86系のプログラムであるPhotoshopやSAIを動かすことができ、ワコムのデジタイザを搭載していることから、ポータブル液タブ的な使い方ができるのでは?という点に期待して購入したので、そういう目線で感想を書いてみました。自分がSurface Proを買う前に知りたかったことを大体書いたので、Surface Proで絵を描こうと思ってるひとの参考になれば幸いです。

カタログスペックは 公式 などで見てくれればいいので、そういうのに出てこないところを主に見てます。ThinkPad Helixを返品して購入を決めたので、Helixとの比較もちょっとだけあります。

筆圧はドライバを入れれば効く

ワコムのデジタイザを搭載しているものの、標準ではWintab APIに対応しておらず、PhotoshopやSAIで筆圧が効きません。ドライバを自分でインストールすると効くようになります。WindowsUpdateで自動的に入るようになるともあったのですが、現状なぜか入らないので自分で入れました。日本版では出荷時から入っているかもしれないと思ったのですが、やっぱり入ってないようなので自分で入れましょう。

ドライバの入手先: Wacom Feel Driver | Wacom Americas

「>>Download Driver<<」のリンクからexeファイルをダウンロードして実行します。日本のワコムのサイトでは公開されていないので、グローバルサイトから落としてくる必要があります。

なお、この写真ではSAIで描いていますが、SAIで描く場合はスケーリング設定を150%以外にしないと描画が大きくずれます。

ポイント精度について

付属のペンではなく、Bamboo Stylus feelを使っての感想ですが、10.6インチにフルHDという200dpi超でも困らない程度にポイント精度が高く、普通に絵が描けるレベルです。ペンによってポイント精度に差があるのかは疑問ですが、付属のペンやThinkPad X60tのペンだと少しズレを感じます。ペン先の長さの問題かも。

ただ、ワコムタブのご多分に漏れず、傾きに弱く、傾けた状態では外周部で大きくズレます。特に左上はカーソルズレが大きく、ファイルメニューの操作時はちょっと困ります。これはタスクバーを左に移動させれば解決するかなぁとは思いつつ、右のほうが好みなので右にしてます。

Surface Proでペン入れしてみました。普通に描けます。フルHDなので、ツール類を表示していても邪魔にならないのがいいですね。

ホバー性能がすごい

Surface Proは画面との距離が約2cm程度のところからペンを認識します。EP121が1.5cm程度、ThinkPad Helixが1cm程度しか認識しないのに対して、2cmは大きい。というかうちのCintiq 24HDtも1.5cm程度しか認識しないので、ホバーだけならCintiq超えてるぞ。マジか。

ワコムのペンには、ペン操作をしているときは指が触れても反応しないパームキャンセル機能がありますが、このくらい反応してくれると実用に足ります。まあ、どのみち絵を描くときはタッチはオフにするのですが(後述)、画面の細かいところをちょっとペンで操作するときは便利に働くと思います。

ちなみに、ユーザアカウント制御ダイアログが出てくると、いったん認識範囲外までペンを離さないと反応しません。Helixも同様なのでWindows8の仕様と思われます。ホバー性能がよくて不便なのはそれくらいですね。

TouchSwitchでタッチ機能をオフにできる

いくらホバー性能がよくても、万一のことを考えると、やっぱり絵を描くときはタッチオフにしておきたい。が、Windows8にはタッチをオフにする機能がありません(7はコントロールパネル→ハードウェアとサウンド→ペンとタッチ→タッチ→入力デバイスとして指を使う のチェックを外せばタッチオフにできるが、8はこのチェックがない)。

しかし、オフにする機能がなくても、ソフトでタッチ無効化できます。詳しくは 【設定メモ】Windowsタブレットのタッチパネルを無効化してペン操作時の誤操作を防ぐ方法3つ にまとめました。

また、左手キーボードソフト「TouchKey」がSurface Pro/Pro2に正式対応したので、タッチパネルの一部を活かして便利にお絵描きできるようになりました。詳しくは Surface Pro/Pro2に正式対応したTouchkeyで快適お絵描き にまとめました。

画面下部のWindowsボタンについて

タッチセンサー式でいかにも誤爆しそうですが、意識せず描いていても誤爆しません。点で触れたときのみ反応するように調整されているらしく、描いてる途中で手のひらが当たっても動かないようです。ためしに手のひらでバッと触れてみても反応しない。指でちょんと触れると反応する。すげえ。

画面の色再現性について

色温度が高めで赤系が弱いため、色の調整については別のモニターでやったほうがいいです。少なくとも私は今のところ、この画面で色塗りしようとは考えてません(もちろん塗り分けだけなら使えますが)。

画面を切り替える度に、表示内容の明るさ・暗さに合わせて色が微妙に変化しますが、これはインテル公式のドライバをインストールし、グラフィックドライバのコントロールパネルから ディスプレイ省電テクノロジーをオフにすれば解決します。

熱い

いいところばかりかと思いきや、問題もあります。めっちゃ熱いです。CPU温度は何もしてなくても50℃、何かすると60℃超えは当たり前って感じで、それが画面のすぐ向こうにあるんだから熱くて当然ですね。

画面側はほんのり温かいくらいですが、背面側はVaporMg(ベイパーマグ)というマグネシウム合金製ということもあって、熱伝導でどこを持っても熱い。そのままだと手に持って使うのはむずかしいですね。幸いにしてSurfaceにはキーボード付きのカバーがあるので、それを背面に回して持つとそこまで熱く感じません。

ちなみにThinkPad Helixも爆熱でしたが、主に右側に熱源が偏っていて、左側を持っているぶんには、むしろひんやりしてました。

iPadみたいなスワイプメインの使い方をするぶんには画面が温かくてもあまり気にならないと思いますが、手をべったりつけて絵を描き続けるときついです。私は液タブはCintiq 24HDtしか使ったことないのでよくわかりませんが、ファンレスだったころの液タブ(Cintiq 21UXなど)はこんな感じで画面が温かかったと聞きますね。そのころにならって、手袋するといいかも?

2013年10月30日追記:

Surface Pro 2はだいぶ熱が軽減されていて、少なくとも何もしてなくても熱いということはありませんでした。

バッテリーはそこそこ

4時間しか持たないといわれてますが、絵を描くだけなら設定次第で6時間くらい持ちます。もっと持つならそれに越したことはないですが、個人的にはこれくらい持てば1日使えるので十分かなと思います。6時間以上も使うなら電源のあるところに行くよ。

2013年10月30日追記:

Surface Pro 2はだいたい7~9時間程度持つようですね。

保護フィルムについて

レイ・アウトの気泡軽減反射防止保護フィルムRT-SRTF/H1を貼ってみました。アンチグレアというほどアンチグレア感はないですが、映り込みを抑えるには十分で、アンチグレアにありがちなギラツキもほとんど感じない、バランスのいいフィルムだと思います。位置は画面全体に対してちょっと上気味に貼るとカメラに穴が合います。

Surfaceは質のいい専用フィルムがあるというのもポイントが高いですね。ThinkPad Helixの保護フィルム(光沢なし)は、気泡が入りまくる上に、かなりギラツキが激しくて困りました。摩擦が強くて描き味はよかったけど。

背面は傷つきやすい

一枚板のようでかっちょいい背面ですが、簡単にキズが入っちゃいます。買ってすぐにけっこう大きめのが1個入った。泣きたい。

どこかのメーカーが背面用保護フィルムとか出してくれないかと期待していたところ、背面どころかサイドまできっちり包み込むする保護スキンシールが出てました。こちらのホワイトを貼った結果は Surface Proを保護シールで背面から側面まで保護する に記載しました。

その他、Surface Pro スキンシール で検索すると、個性的な柄のものがたくさん出てきますが、こちらは背面と正面のみのようです。

で、結局買いなの?

絵は普通に描けるし、結局のところパソコンなので、何にでも使えるのがいいですね。自炊(電子書籍化)をして、補正かけて、ビューアで読む、という工程も単体で全部できるよ! やりたいことが決まってる人は買って損しないと思う。逆に、何に使うかわからないで買うと持て余すかも。

授業でパソコンを使って、趣味で絵を描く学生さんなんかは、これ買っておけば全部済むのでいいと思います。日本版はOfficeもついてますし。私が学生のころにもこんな機種があればよかったなぁ。

その他、設定メモなど

長くなったので記事を分割しました。