【レビュー】ワコム新型ペン採用の8インチWinタブ!東芝dynabook Tab S68で絵を描く - 肉うどん

肉うどん

※本ページは広告が含まれています

【レビュー】ワコム新型ペン採用の8インチWinタブ!東芝dynabook Tab S68で絵を描く


東芝とワコムが共同開発した新方式のデジタイザーペン、「アクティブ静電結合方式」ペン搭載のWindows8タブレット、dynabook Tab S68/NGです。

スペックやサイズ的にはASUS VivoTab Note8とほぼ同等ですが、VivoTab Note8はコード10というペンが使えなくなる地雷を抱えているので、乗り換え先を探していたところでした。ワコムが新型ペンを出す、それもポイント精度高く、筆圧2048段階と来たら、期待するなというほうが難しいというものです。

電池ありだったり静電式だとかというN-trigを連想するようなキーワードもあり、実際に使ってみないと何とも言いがたいところではあるものの、ワコムのペン性能にN-trigのポインタ精度が合わさり最強に見えます。というわけで、従来のワコムペン(feel ITおよびCintiq)やN-trigと比較してみたいと思います。

ペン以外はだいたいVivoTab Note8と同じなので、VivoTab Note8のレビュー を参照してもらえれば使用感や各種設定はだいたい同じと思ってよいかと。

ポインタの精度は良好だがホバー性能は貧弱

全くの無調整の状態ですが、四隅でもほぼズレない。

DSC02592

傾けてみたりしてもペン先に追従します。ポインタ精度に関してはCintiqと比較しても遜色ないレベルですね。これはすごい。

反面、ホバーは1cmにも満たないくらいで、0.5cmくらいしかないんじゃないでしょうか? ちょっと画面から離すとすぐペンを認識しなくなります。

ペンを認識しないとパームリジェクション(ペン使用時のタッチ無効化機能)は働かないので、あまり頼りにならないのはN-trigと似ています。といいますか、ホバー性能はSurface Pro3(N-trig)より貧弱です。電池式なのでホバー距離を増やす(=出力を上げる)とすぐに電池がなくなるから、というところでしょうかね。

普通に描いてても手のひらが誤爆しまくるので、タッチ無効化は必須と言わざるを得ないです。

タッチ無効化について

従来のワコムやN-trig同様、ペンとタッチは別デバイスとして認識されているので、タッチスクリーンだけ無効にすればタッチ無効になります。というわけで、いつも通り TouchSwitch(Win8/8.1/Win10 用タッチパネル有効・無効切り替えアプリ) で万全。助かります。

N-trigのような吸着はあるのか

画面の表面を見ても、Surface Pro3(N-trig)のような格子状の模様は見えません。

ナナメ線を引いてみても、Surface Pro3のようなガタガタになる吸着は見て取れません。(のわりには作例がなんだかフニャフニャですが、これは手のブレによるものです。)

ホバーさせておいてもポインタが勝手に移動したりはしないので、N-trigとは根本的に構造が違うっぽいですね。

サイドスイッチは2つ、テールスイッチは無し

2サイドスイッチ。ペンの上側のほうが右クリック用に割り振られてるのもN-trigっぽいですね。ペン先側のほうは、CLIP STUDIO PAINTなどでは消しゴムとして動作してます。ペンのお尻にはペン先の蓋を装着するので、テールスイッチはありません。

ペン先はフェルトっぽい

デフォで刺さっている芯はフェルトっぽいですね。油性マジックみたいと言えばいいのか。書き味の違うペン先がついているとどこかに書いてあったような気がしましたが、付属の替え芯も同じもののようでした。フェルトだとすぐダメになりそうなのが不安……。

替え芯の入手性については、オンラインマニュアルによると「東芝PCあんしんサポートに確認してください」とのこと。Bamboo Smart CS320AK用替え芯 (ACK21716) が流用可能なので、替え芯の問題は解決しました。ソフトタイプ芯(グレー、3本)、ハードタイプ芯(ブラック、3本)、芯抜きのセット。ワコムストア専売のようです。

あとペンで画面を擦ると、勢いよく返したときにキュッキュと音が鳴るのが黒板ひっかきのようでちょっと不快です。これは画面保護フィルムを注文したので、届いたら貼りつけて改善するか確認してみます。→アンチグレアフィルムを貼ってみた感想 を記載しました。

とりあえずSAIとCLIP STUDIO PAINTをインストールしてみた

筆圧が効くかどうかチェックした結果、デフォルトの状態ではSAIは筆圧が効かず。CLIP STUDIO PAINTは、設定からTabletPC APIに変更すれば効きます。

TabletPC APIのみ対応し、WinTab APIには対応していないということですね。まあ、なぜかSAI2を使って紹介していたりした時点で想像はついていました。Photoshopはインストールしていませんが、WinTab API未対応ならCS6では筆圧は効かないでしょう。余談ですが、リンク先では「ホバー性能は約12mm」と書いていますが、そんなに高くまで認識してくれないのは前述のとおりです。ちょうど その写真 の距離くらいが限界、というところです(試作機と量産機の性能の違いかもしれません)。

後述のワコムドライバをインストールすればWinTab APIで筆圧が有効になります。

ペンのドライバについて

ドライバメニューからアップデートとかできるかな~と思ったら、コンパネを見てもそもそもワコムペンのメニューがありませんでした。出荷状態ではワコムドライバはインストールされていないということですね。ワコムのシールが貼られているのに……。

追記:のちにdynabook Tab S68対応のワコムドライバが公開され、WinTab APIにも対応しました。

描いてみた

CLIP STUDIO PAINTでラフにペン入れしてみている途中経過です。

ラフで描いているぶんには気にならないですが、ペン入れしようとしてみると、筆圧の出方がなんだか気持ち悪いです。たぶん、普段のワコムと違うのが違和感があるんだと思います。力を込めたときに急にドバッと太さが出るような。ただ、いざ縮小してみると問題を感じていたようなところは大体均されているので、Web用なら普通に完成までササッと描けちゃうかも。

CLIP STUDIO PAINTの筆圧調整機能で追い込んでいけば、もうちょい違和感はなくなるかなあ。このへんは追々見てみます。

懸念は電池持ち

ペンの単6電池はどれくらい持つのか不明です。N-trigは1年半も持つらしいので、そのくらい持つといいんですけど、こればかりは今後様子を見ないとわからないですね。オンラインマニュアルを見ても、付属の電池は動作確認用だから新品を買って入れてね、としか書いていませんでした。

ペンの評価まとめ

総合的にはN-trigのほぼ上位互換、ホバー距離とWintab APIが動かない点が従来のワコムペンに負けている点というところですね。アクティブ静電結合ペンはワコムの中ではミドルユース向けの廉価版という扱いですが、ポインター用途や対応ソフトにおいてはVivoTab Note8の電磁誘導ペンより使用感は上だと思います。WinTab APIに対応していれば完璧だった。

特に、VivoTab Note8の評価でペンを傾けてズレるのが嫌というのは割とよく見た気がするので、そういう向きには超オススメ。あとはペンの電池がどれだけ持つかですね。

この記事をシェアする